北陸新幹線の金沢・敦賀間が開業することになりました。
北陸新幹線の延伸は、2015年の金沢延伸以来9年ぶりとなります。
今回の延伸で、信州からも観光やビジネス面での効果が期待されます。
こちらでは、2024年春頃に延伸が決定した北陸新幹線の、ルートやダイヤ、料金についてまとめていきます。
北陸新幹線「金沢・敦賀間」延伸いつから?
北陸新幹線は、1997年に『東京-長野間』が「長野新幹線」として部分開業、
2015年には『長野-金沢間』が開業しました。
その後、『金沢から敦賀間』の125kmの工事が進められており、
2024年3月に福井県の敦賀まで延伸することが決定しました。
1997年 | 東京-長野 |
2015年 | 長野-金沢 |
2024年 | 金沢-敦賀 |
北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業は2024年3月16日(土)になります。
北陸新幹線「金沢-敦賀間」開業日 : 2024年3月16日(土)
北陸新幹線「金沢・敦賀間」延伸のルートは?
開業が決まった金沢・敦賀間は125キロで、新たに福井など6つの駅が設置されます。
【新たに設置される駅】
『小松』『加賀温泉』『芦原温泉』『福井』『越前たけふ』『敦賀』
また北陸新幹線の金沢-敦賀間延伸開業にあわせて、
並行する在来線特急を廃止されます。
北陸新幹線「金沢・敦賀間」の時間は?
北陸新幹線が敦賀駅まで延伸され、最速達列車の到達時分は
●東京-福井間が2時間51分 (36分短縮)
●東京-敦賀間が3時間8分 (50分短縮)
また大阪~福井間は1時間44分、名古屋~福井間は1時間33分。
長野からの所要時間はまだ公表されていませんが、観光やビジネスへの効果が期待されます。
北陸新幹線「金沢・敦賀間」のダイヤは?
まだ細かい運行状況が分かるダイヤは発表されていませんが、
運行計画については発表がありました。
延伸により、東京から敦賀へ直通する「かがやき」「はくたか」は計14往復運転。
●かがやき(東京~敦賀間直通)が9往復
●はくたか(東京~敦賀間直通)が5往復
また、敦賀駅で、特急「サンダーバード」や「しらさぎ」と接続する「つるぎ」を25計往復運転します。
●つるぎ(富山~敦賀間)が18往復
●つるぎ(金沢~敦賀間)が7往復
また特急と接続しない「つるぎ」も朝夜時間帯に5本運転する予定です。
終了する在来線特急は?
新幹線の開業にあわせて、同社は在来線特急の運行パターンが変更されます。
●大阪-金沢-和倉温泉間の「サンダーバード」は、敦賀-金沢-和倉温泉間の運転を終了。大阪~敦賀間25往復の運転となります。
●名古屋-米原-金沢間の「しらさぎ」は、敦賀-金沢間での運転を取りやめるほか、新幹線と接続しない早朝・深夜の各1本の運転を終了します。運転本数は、名古屋-敦賀間が8往復、米原-敦賀間が7往復となります。
●敦賀・福井-金沢間の「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」「ダイナスター」は、全列車の運転を終了する予定です。
なお、金沢-和倉温泉間の「能登かがり火」は、新幹線延伸後も5往復を運転します。
北陸新幹線「金沢・敦賀間」の料金は?
今のところ(8月30日現在)、料金についての詳細は発表されていません。
情報が分かり次第、こちらに追記します。
北陸新幹線 大阪開業について
敦賀-新大阪間に関しては、「米原ルート」「湖西ルート」「小浜ルート」の3案が並立し、ルート決定がなかなか進みませんでした。
事態打開を狙うJR西日本が、2015年に「小浜・京都ルート」という新案を提言し、与党の建設推進プロジェクトチームがこれを受け入れる形で、2016年12月に敦賀駅-小浜市-京都駅に至る「小浜・京都ルート」が決定しました。
この段階では京都-新大阪間のルートが未決定でしたが、2017年3月に京都駅-松井山手付近-新大阪駅に至る「南回りルート」を選択。
敦賀-小浜-京都-松井山手-新大阪というルートに決定しました。
小浜・京都ルートの建設費は2兆1,000億円と概算されていますが、予算はまだ確保できていません。
想定工期は15年です。
仮に北海道新幹線札幌開業後から予算が確保できたとして、2046年春の開業予定となります。
ただ、2046年春というのは仮定の話であり、開業予定時期とはいえません。
今後の政治動向次第で、早まることもあれば、さらに時間がかかる可能性もあります。