2023年4月に値上げ予定だった電気料金は、一度値上げせずに据え置きとなりましたが、
いよいよ値上げの実施が始まるようです。
最近は気温も高くなり、エアコンのスイッチを入れた方も多いのではないでしょうか?
そうなるとこれから夏に向けて、電気代がどれくらい上がるのか気になる方も多いと思います。
この記事では次についてまとめています。
✔電気料金の値上げ2023いつから?
✔電気料金の地域別の値上げ率はどれくらい?
✔電気料金の値上げに補助金はある?
✔電気料金はどうして値上げされるの?
電気料金の値上げ2023いつから?
北海道と東北、東京、北陸、中国、四国、沖縄の大手電力7社が抜本的な値上げを予定しているは6月です。
7社とも値上げ前の5月と比べ料金が大幅上昇し、沖縄と北陸の標準的な家庭の上げ幅は2千円を超えます。
6月の料金については、経済産業相が抜本値上げを近く認可し、正式に決まりますので、まだ確定ではありません。
しかし、すでに4月の値上げが先送りされていますので、今回の値上げはほぼ決定の方向で動く可能性が高いです。
電気料金の地域別の値上げ率はどれくらい?
各社のの値上げ幅は、当初4月の申請より圧縮されることになります。
利用料金の改定分を含めた値上げ幅を地域別に見てみましょう。
申請会社 | 値上げ率(申請時) | 値上げ率(改定時) |
東北電力株式会社 | 32.94% | 21.9% |
北陸電力株式会社 | 43.4% | 39.7% |
中国電力株式会社 | 29.5% | 26.1% |
四国電力株式会社 | 26.8% | 23.0% |
沖縄電力株式会社 | 41.7% | 36.6% |
東京電力エナジーパートナー株式会社 | 29.2% | 15.3% |
北海道電力株式会社 | 31.4% | 20.1% |
電力7社は、上の表の改定内容で国に改めて値上げの申請を行っていて、経済産業大臣が認可すれば2023年6月の使用分から値上げが実施されます。
標準的な家庭の電気料金 どう変わる?
6月の利用分から電気料金の値上げが行われた場合、標準的な家庭で電気料金はどのように変わるのでしょうか。
経済産業省では、1か月当たり400キロワットアワー利用する家庭を標準的な家庭として、値上げを申請する前の去年11月分と比べた試算をまとめています。
申請会社 | 値上げ率(改定時) | 2022年11月料金 | 値上げ後の料金 |
東北電力株式会社 | 24% | 1万3475円 | 1万6657円 |
北陸電力株式会社 | 42% | 1万1155円 | 1万6814円 |
中国電力株式会社 | 29% | 1万3012円 | 1万6814円 |
四国電力株式会社 | 25% | 1万2884円 | 1万6123円 |
沖縄電力株式会社 | 38% | 1万4074円 | 1万9397円 |
東京電力エナジーパートナー株式会社 | 14% | 1万4444円 | 1万6522円 |
北海道電力株式会社 | 21% | 1万5662円 | 1万8885円 |
また抜本値上げをしない3社の6月料金は既に確定しており、中部、関西の2社が据え置き、九州が3円引き下げます。
電気料金の値上げに補助金はある?
今のところ、この値上げに対する補助金などの発表はありません。
今後、何かしらの補助金が出る可能性もありますので、新しい情報が分かり次第、追記したいと思います。
ただ2023年4月から、電気料金に上乗せされている「再エネ賦課金」が、平均的な家庭で月820円引き下げられています。
政府の負担軽減策によって家庭向けで、1キロワットアワー当たり7円が補助されていることから、7社のうち北陸電力と沖縄電力を除く5社では、去年11月分と比べて実際の負担は軽くなるとしています。
ただ、この負担軽減策はことし9月の使用分までとなっていて、軽減策が終わる10月からは、標準的な家庭では、月2800円負担が増えることになります。
電気料金はどうして値上げされるの?
2021年9月から、東京電力EPや関西電力など各社の電気料金が値上がりしつづけています。
この値上げには、いくつかの要因がありますが、主な原因は、ウクライナ情勢などによる石炭や液化天然ガス(LNG)の輸入価格高騰の影響で、燃料費調整額が値上げされているためです。
「なぜ電気料金の値上げに石炭や液化天然ガスが関係しているの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
なぜかというと、日本の電気事業者が発電している電気の多くは石炭や液化天然ガス(LNG)などを燃料とした火力発電だからです。
全体の発電電力量に対して、石炭は29.7%、液化天然ガスは37.6%も占めていて、石炭と液化天然ガスに半分以上依存しています。
さらに、ほとんどの燃料を海外からの輸入に頼っているため、石炭や液化天然ガスが高騰すると、電気料金も比例して値上がりしてしまうというわけです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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