大阪府は、高校の授業料の完全無償化について、段階的に始める方針を固めました。
5月9日(火)に吉村知事や、府の幹部らが出席して戦略本部会議を開き、高校の授業料の完全無償化を開始する時期などの骨子案について検討しました。
大阪府は高校や大学の完全無償化に必要な予算は年間430億円ほどになると見込んでいます。
この記事では次についてまとめています。
✔大阪府/高校授業料の無償化の対象は?
✔大阪府/高校授業料の無償化いつから?
✔大阪府/高校授業料の無償化に所得制限はある?
✔大阪府/高校授業料の無償化の私立は条件ある?
✔大阪府/大学授業料の無償化はいつから?
大阪府/高校授業料の無償化の対象は?
素案によると、公立・私立高校や高等専門学校、また大阪公立大学に通う大阪府民が対象になります。
大阪から他府県の高校に通う生徒も対象です。
今後、関西1府4県や高校側とも制度設計について協議されます。
授業料無償化の対象者:公立・私立高校、高等専門学校、大阪公立大学に通う大阪府民
※大阪から他府県の高校に通う生徒も対象
大阪府/高校授業料無償化いつから?
来年の2024年度の高校3年生から所得制限を段階的に廃止し、
3年後の2026年度に高校1年生から3年生まで、
すべての学年で授業料の完全無償化を目指す方針を固めました。
つまり現在、中学1年生の生徒は、高校3年間の授業料がすべて無償になります。
2023年度現在 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
中学1年生 | 中学2年生 | 中学3年生 | 高校1年生 対象 |
中学2年生 | 中学3年生 | 高校1年生 | 高校2年生 対象 |
中学3年生 | 高校1年生 | 高校2年生 対象 | 高校3年生 対象 |
高校1年生 | 高校2年生 | 高校3年生 対象 | 卒業 |
高校2年生 | 高校3年生 対象 | 卒業 | - |
高校3年生 | 卒業 | - | - |
大阪府/高校授業料無償化に所得制限はある?
親の所得や子供の人数に制限なく、大阪府内のすべての生徒を対象にする方向です。
大阪府はこれまで所得制限があった高校授業料の無償化について、公立・私立ともに所得制限を撤廃する方針を決めました。
まず、来年度の高校3年生から所得制限をなくし、2026年度には全学年に拡大します。
高校授業料無償化の所得制限:なしの方向で調整
大阪府/高校授業料無償化の私立など条件は?
現在は「無償化の対象外」となっている大阪府以外の私立高校に通う大阪府民の生徒も、完全無償化の対象とする方向です。
しかし学費が高い私立学校などでは学校側に一部負担を求める場合もあり、すべての学校が制度に参加するかは今後の調整になるようです。
また、私立高校に関しては補助の上限額を超える授業料について学校が負担する「キャップ制」を適用し、現在60万円の上限額の改定も検討するということです。
私立高校の高校授業料無償化:完全無償化の対象とする方向
※学校側に一部負担を求める場合あり
大阪府/「大学」授業料無償化はいつから?
大学は来年度に4年生、25年度に2~4年生、26年度に全学年に対象を広げる計画となっています。
【大学の授業料無償化の対象学年】
2024年度 大学4年生
2025年度 大学2~4年生
2026年度 大学1~4年生
まとめ
大阪府は制度案を2023年8月に正式決定し、年明けの来年度予算案に盛り込む方針です。
正式に決まれば、都道府県では全国で初めてという高校の完全無償化が決定されます。
今後の動きに注目しながら、新しい情報が分かり次第、追記していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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