2021年10月20日から、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる制度が始まりました。
2024年秋には完全に移行する方向で進んでいる状況です。
便利になるメリットがあればデメリットもあるのではないか、また医療費の違いやポイントについても気になりますよね。
この記事では次についてまとめていきます。
✔保険証からマイナンバーカードにすると医療費が安くなる?
✔保険証からマイナンバーカードへの義務化はいつから?
✔保険証からマイナンバーカードへのメッリト&デメリットは?
✔保険証からマイナンバーカードのポイントは?
保険証からマイナンバーカードの基本情報
まずは保険証がマイナンバーカードに切り替わることについて基本情報を確認しましょう。
保険証とマイナンバーカードとの一体化
健康保険証とマイナンバーカードとを一体化することで、薬剤情報の閲覧や、税務手続きが一括で行えるようになります。
利用するには登録が必要となります。
企業で加入する健康保険と国民健康保険で手続きは共通です。
医療機関・薬局での受付方法
従来の健康保険証は窓口でカードを提示して、加入している健康保険や受診歴などを確認していました。
マイナンバー健康保険証をカードリーダーにかざすと、内蔵されたICチップの電子証明書によって本人確認が行われます。
また、マイナンバー健康保険証の顔写真によって確実に本人確認ができるようになります。
保険証からマイナンバーカードにすると医療費が安くなる?
2023年4月から、「マイナンバーカード保険証」を使わない人の医療費が、さらに引き上げられました。
すでに2022年10月、マイナンバーカード保険証の利用者のほうが、健康保険証を利用するよりも、医療費が安くなるように図られており、病気で初めて病院や診療所を受診したときの医療費は、マイナンバー保険証より、従来の健康保険証のほうが、20円(3割負担で6円)高くなるように設定されていました。
しかしこの差が、2023年4月以降は、特例措置として40円(3割負担で12円)に広がることになりました。
つまりマインバーカード保険証が安くなるというより、従来の保険証への負担が加算されて高くなるという仕組みですね。
保険証からマイナンバーカードへの義務化はいつから?
2021年10月20日から、一部の医療機関や薬局でマイナンバーカードも健康保険証として利用できるようになり、現行の健康保険証を2024年秋に廃止してマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針が発表されています。
現行の保険証の廃止(マイナ保険証切替)予定 : 2024年秋
また、医療機関などに対し、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるシステムの導入が2023年4月から原則として義務化され、「マイナ保険証」の利用促進が加速しています。
保険証からマイナンバーカードへのメッリト&デメリットは?
従来の健康保険証で必要だった手続きが不要になったり、情報が一括で管理できたりとメリットも多い一方で、デメリットと感じる部分もないとはいえません。
それでは、マイナンバー健康保険証に切り替えることで想定できるメリットとデメリットを見ていきましょう。
「マイナ保険証」メリット
医療機関での受付を自動化できる
窓口に顔認証付きカードリーダーが設置されると、ICチップから読み取った情報と顔写真を照合して自動で本人確認ができます。加入している健康保険の内容と本人確認を非接触で行えるため、自動で素早く受付の対応ができるのはメリットです。
マイナポータルで健診や薬剤の情報が確認できる
マイナポータルで特定健診情報、薬剤の処方、医療費の閲覧が可能になります。また、データを医師と共有できるようになり、はじめて受診する医療機関や薬局でも正確な情報を伝えられるのがメリットです。マイナポータルの薬剤情報を電子版のお薬手帳と連携すると、いつでも情報が確認できて医療や健康への意識も高まります。
高額療養費の手続きが簡単になる
1ヶ月間に同じ医療機関でかかった医療費のうち、一定の限度額以上は高額療養費制度が利用できます。マイナンバー健康保険証が利用できる医療機関の窓口であれば、限度額以上の一時支払いが不要です。申請が間に合わないと自己負担での支払いが必要でしたが、手続きが不要になり一時的な出費もなくなります。
就職・転職・引っ越し時の切り替えがスムーズ
従来は就職や転職、引っ越し時に手続きが必要でしたが、マイナンバー健康保険証では不要になります。切り替え手続きをしていれば、それ以降は住所変更などがあってもそのまま使えて便利です。また、国民健康保険や後期高齢者医療制度で必要だった定期的な更新、高齢受給者証の持参も不要となります。
医療費控除の確定申告が自動入力できる
マイナポータルをe-Taxに連携すると、医療費控除が自動で入力できます。1年間に支払った医療費の領収書管理が必要でしたが、この手間がなくなり簡単になるのです。
「マイナ保険証」デメリット
利用できる医療機関が少ない
窓口でマイナンバー健康保険証に対応できる医療機関や薬局は、全体の2割程度と少なめです。また、そのなかでも顔認証付きカードリーダーを申し込んだ医療機関や薬局は、6割弱となっています。マイナンバー健康保険証が利用できない場合は健康保険証が必要となり、2枚持ち歩くのが手間になるのはデメリットです。
個人情報漏洩のリスクが高い
裏面に記載される12桁のマイナンバーやICチップに保存されている電子証明書のデータは、個人情報です。12桁のマイナンバーや電子証明書のデータと暗証番号があると、マイナポータルで情報が閲覧できます。マイナンバー健康保険証の紛失や、暗証番号が知られないように注意しましょう。
手続きに時間がかかる
マイナンバー健康保険証の切り替えには手続きが必要なため、時間がかかってしまうのがデメリットです。また、マイナンバーカードを持っていない場合、マイナンバー健康保険証の前に発行する手間がかかります。
しかし、マイナンバー健康保険証にすれば住所変更などによる手続きが不要になるため、その後の手間が無くなるのは便利です。
保険証からマイナンバーカードのポイントは?
健康保険証としての利用申込み完了でもらえるマイナポイントの申込み終了日が「2023年9月末まで」に延長されていますが、ポイント対象となるマイナンバーカードの申請期限は2023年2月末で終了しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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