行政書士の資格を取得するためには、主に予備校に通学する、通信講座を受講する、独学で学ぶの3通りの方法があります。
この記事では行政書士の資格をするための勉強方法について、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
予備校に通学する
予備校に通学するメリット
- 専門の講師、独自のテキストがある 予備校側としては、合格率を上げることが翌年の予備校生の呼び込みにも影響してくるため、一人でも多く合格できるように力を入れています。よって専門の講師、また試験対策に適したテキストを用意してくれています。
- ポイントが押さえてある 設定されたコースの期限内で合格に導いていくことをも目的とするため、効率のよいポイントを押さえた講義となっています。またすぐに講師に質問できることもメリットです。
- 顔の見える仲間がいるためモチベーションが続く どのような素晴らしい講師と教材がそろっていても、当たり前ですが本人がやる気を出して勉強を持続しないと合格はできません。ですので、モチベーションを持続させることは大変重要な要素となってきます。その点で予備校は同じ目標をもって勉強しているメンバーを目で実感できるためモチベーションを保ちやすくなります。
- 合格した後の就職や開業準備に有利 合格した後にすぐに行政書士として仕事を考えているのであれば、予備校に通っていたことによって同期と情報交換ができたり、予備校側がセミナーを開いてくれるところもあるので有利になります。
予備校に通学するデメリット
- 通学時間の確保 ご自宅の隣に予備校がある方であれば確実に予備校をお勧めしますが、なかなかそうもいきません。片道30分であれば往復1時間、片道1時間であれば往復2時間がかかります。電車等の乗車時間が長ければその間に参考書を見ることもできますが、集中はしにくいでしょう。試験勉強をした方であればご理解頂けると思いますが、試験も追い込み時期になってくると5分が惜しいくらい時間が大切になってきますので、予備校に申し込むときは自宅からの移動時間も考慮しましょう。
- 学費が高額 相場は社会人向けコースで年間20万円前後、全日制の場合100万円を超えることもあります。専門講師とテキストがありますので、人件費等もかかる予備校側としては安く提供するには限度があります。ですが、対価はありますのでコース内容に納得できるようであれば申し込みする意味はあるでしょう。

比較的時間があって費用も用意できるのであれば、予備校通学は専門講師と対面でき、モチベーションも続きやすいので合格への最短ルートです。
通信講座を受講する
通信講座を受講するメリット
- 通学時間がない 予備校のデメリット部分が解決できるのが通信講座です。予備校への通学時間を学習時間にあてられます。自宅でDVD等を使用し講義を受講できるので、自分のペースですすめられます。
- 予備校通学に比べると割安 通信講座のコース内容や期間により違いはありますが、相場は5~8万円くらいです。 初学者むけなどに手厚い10万前後のコースもあります。合格すると一部返金されたり、お祝い金があるなど通信講座によては大きな特典もあるのでチェックしてみましょう。交通費もかかりません。
- 自分のペースですすめられる カリキュラムはありますが、自分で勉強時間を計画できることは大きなメリットです。朝方の人や、夜中に集中できる人、子育てをしていて子供の昼寝時間・幼稚園時間に勉強したい人など、それぞれの生活スタイルにあった計画をたてることができます。
通信講座を受講するデメリット
- すぐに質問できない 試験勉強において、疑問に思う点は解決しておかないと、そこからどんどん間違った理解がすすむことがあります。疑問に思ったこと、何度も間違ってしまうところは、すぐに正しい理解をして軌道修正することが大事です。ただ最近はメールやチャットを使って質問もできる講座が増えています。実際私も二つの通信講座を受講しましたが、どちらもメールで質問ができ、当日、または遅くても翌日には返信を頂きました。
- モチベーションを持続する努力が必要 上記のメリットでもある自分のペースでの学習は、独学の要素も強いので、自分でモチベーションを持続させることが必要になります。予備校講座のように同士で顔を合わせることはありませんが、カリキュラムがあるのでカリキュラムに遅れをとらないように自分のモチベーションを保ちましょう。

仕事をされている方、子育てされている方は時間に融通をきかいせたいので通信講座のメリットが最大限に活用できます。費用も予備校に比べて割安なのでおすすめです。
独学で学ぶ
個人的には、あまりお勧めはしません。本屋に行くと独学のためのたくさんの参考書があり、独学でも合格できると書いてありますが、通学や通信に比べると効率がよくないため時間がかかる他に、その中でモチベーションを保ち続けなければいけません。
すでに法律の知識がある方などであれば、コストを抑えられる、自分のペースで勉強ができるというメリットもあります。
また私の場合は通信講座を1年受講し、模擬試験で合格点に到達していたのに本試験で6点足りずに不合格になりました。2年目の勉強はある程度の知識があった為に、コスト面を考えて独学を考えておりましたが、やはりモチベーションを保つのは難しく別の通信講座を申し込みました。
不合格者、つまり経験者は初学者よりモチベーションを保つことが難しいため、2年目の勉強方法に悩んでる方に私は独学をおすすめしません。

法律の知識がある方や、実務経験がある方は費用をおさえるために独学という方法もあります。今は試験対策のポイントの動画配信も無料で見れたりしますので活用してみては。
まとめ
行政書士に資格を取得するには3通りの勉強方法がありますが、個人的には予備校通学または通信講座受講をおすすめします。
実際、社会人の方や、育児をされいてる主婦の方などはカリキュラム通りに予備校に通うのは簡単なことではありません。急な残業や、飲み会、子供が熱を出したり、イベントなどもあります。できない計画を立てても合格ができません。
『効率の良い時間の確保』と『モチベーション』が合格への要素になりますので、自分の用意できる費用を考慮して自身の生活スタイルにあったコースを見つけたらすぐに資料請求してみましょう。

私は試験を受けようと決めたのが出産して半年後だったので予備校通学は物理的に難しいのと、自分のモチベーションが心配だったので、無理なくこなせるようなカリキュラムの通信講座を選びました。
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